フッ酸廃液の再利用

フッ酸廃液のステンレスパイプ洗浄用途としての再利用

image5株式会社柴田は、1999年(平成11年)大手半導体工場から排出されるフッ酸廃液を鉄鋼メーカーのステンレスパイプ洗浄液として再利用する取組を開始しました。廃棄物である廃酸を有効な資材(資源)としてリサイクルしようという事業の始まりです。

この事業の特筆すべきところは、廃棄物の排出事業者様(半導体メーカー)からも、有価物として購入されるユーザー様(鉄鋼メーカー)からも大変に喜んで頂いているところです。

[半導体メーカー]
  1. (特別管理)産業廃棄物の処分費の大幅削減
  2. (特別管理)産業廃棄物の排出量の大幅削減
  3. フッ酸廃液のリサイクル率:100%
[鉄鋼メーカー]
  1. 資材(フッ酸)購入費の大幅削減
[レアアース供給問題]
  1. 大部分を輸入に頼っているフッ酸の原材料(蛍石)の供給・価格高騰不安(国際問題・資源枯渇による)の軽減。

以外に、間接的に関わる項目を盛り込めば、枚挙に遑がありません。

image42001年(平成13年)このリサイクル事業を「金属製品の再生洗浄液の製造方法」として松下電子工業株式会社(現 パナソニック株式会社)と共同で発明申請を出願し、2003年(平成15年)特許庁の特許原簿に登録されました。並行して、日本国内のみならず韓国、台湾にも特許を取得し、専利権を獲得しております。
2008年(平成20年)には、台湾支店:日商柴田股份有限公司を設立して、海外進出の大きな足がかりとなっております。
株式会社柴田は、会社の事業の柱の一つとして、この事業を大きく育ててまいります。